南三陸町と周辺地域への祈り

宮城県南三陸町(旧志津川町と歌津町)歌津の出身です。世界中の皆さんからのご支援に感謝です。本吉町・気仙沼市ゆかりの方、宮城県内・他県の皆さんも一緒に頑張りましょう!

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop
ひとつ前の「鉄路復旧かBRTか」を読んでくださった方、ありがとうございました。
わざとあんな書き方をしましたし、あえて書かなかったことを続きとして書いてみます。

まず、私は鉄道の復旧に反対しているわけではないことをご承知おきください。

鉄道の復旧を望む人達の気持ちも分かります。
思い出も、思い入れもあるでしょう。

私にも思い出はあり、志津川の海、小泉の田んぼに水が張られる若葉の季節。
あの眺めをたくさんの人に見せたかったと思います。

観光や経済面での期待もあるでしょう。
気仙沼線が復活したら何もかもがうまくいくわけでは決してありませんが、盲目的にそう思うぐらいの人たちがいないと到底、復活することはないと思います。

気仙沼方面に通う高校生たちの通学がたいへんであるならば、気仙沼の病院へ行く年配者の通院がたいへんならば、どうみても数年は先になる鉄道の復旧などより、今すぐ町でバスを出すべきだと思います。
子どもと高齢者、教育と医療にお金をかけられないのなら、産業に、商業にもお金はかけられないでしょうね。
今たいへんな人達がいるのに、ましてや高校生が困っているのに、大人たちがずっと先のためのことばかり議論していたのではあまりにも気の毒です。
「後輩たちのために」と言わせるのではなく、今あなたたちをどうにかしてあげようとなってくれればいいのにと思います。

以前の気仙沼線は、朝仙台へ行く快速、夕方仙台から帰る快速、この2本はそれなりに利用者がいて、土日は座れないほどでしたし、帰省ラッシュの時はすし詰めで連結部分に立ったままだったりしたものです。
ただ、この2本以外は前谷地や小牛田で1~2回の乗り換えがあり、待ち時間もかなり長かったのです。
それもあって快速が混んでいたのもあるでしょう。

気仙沼線が復活すれば便利になるかと言えば、それほどでもなく、都会の人からすればびっくりでしょう。
同じ本数、同じ車両数を走らせても、です。

町外の人に、気仙沼線が復活すれば便利になる、人がたくさん来る、あなたも来やすくなるなんて言ってはいけません。
便利なのは朝と夕方の快速だけです。
それも混んだら快適とはいえず、仙台から歌津で約2時間ほど、立ちっぱなしの可能性があるんですから。

ましてや、以前はJRとバス、両方があったわけです。
今はそのバスがなく、鉄道の代わりのBRTと、仙台-気仙沼間を行き来する宮交の(関連会社の)バスだけです。
仙台からJRで南三陸町へ来ても、たちまち現地での足に困ります。
都会ほどタクシーは走っていません。
レンタサイクルがあるといっても冬は雪が降らなくても地面が凍っていますし、商店街で自転車を借りて、目的地まで行って、戻ってくるだけでたいへんですよ・・・・

2011年の6月か7月、まだBRTを含めた公共交通機関が復活していない頃、まだ見つからない同級生の葬儀が明日あるのだと聞きました。
不便でも、乗り継ぎで1時間ずつ待っても、立ちっぱなしでもいいから行きたかったです。

震災前に祖母が亡くなった時、東京駅を最後に出る新幹線に乗り、12時過ぎに仙台駅着。
仙台駅に近いホテルにチェックインして仕事の続きをして、朝6時前にホテルを出て、6時何分かに仙台駅を発つ汽車に乗って帰りました。
そのぐらいの無理をしてでも、公共交通機関があればなんとか行き来できました。
歌津駅6:07発に乗って、「仙台」とは名ばかりの「仙台空港」から大阪へ戻ったのも懐かしいです。

便利とはいえないけど移動はできましたし、今だって柳津からの乗り継ぎなどを考えると不便かもしれませんが、十分移動ができます。
ましてやBRTは以前より本数が多く、高いホームまで上る必要のないところも多いのです。
仙台駅からの宮交(の関連会社)のバスなど、直通ですよ!
どちらもあまり利用されていなくて、涙が出るほどありがたいし継続してもらえるか不安です・・・・

なのに、仙台駅より近いくりこま高原駅からの公共交通機関はないんです。
地元の人達は車で行き来してしまいます。
外から来る人はくりこま高原駅のほうが近いと知りません。

観光客を呼び込むために仙台からのJR在来線が欲しいのは分かりますが、くりこま高原駅からのバスがないのは、議論もされないのはどうなんですかと。

復旧を目指すのであれば、単に「行きます鉄道があれば利用します」という声を集めることではなく、どこに住んでいるか、どのぐらいの頻度で南三陸へ来る見込みか、そのうち何回が鉄道利用になりそうか、何時頃の便があれば利用したいかという具体的なアンケートを取る必要があると思います。
以前の時刻表を見せて、同程度なら利用するか、どの時間帯に増えたら利用できそうか、減ったらどうかという点も聞かないと、意味がないと思います。
(もっといえば、「本数はこれだけで乗り換えでこのぐらい待つし、駅から○○までは歩いて何十分」と正直に話してそれでも利用してもらえるかを調査しないといけないのではと。)
そしてその調査結果も、もし復旧が決まって実際に復旧するまでの間に古すぎるデータになってしまうことも見込まないといけません。
10年後に高校に進学する見込みの5歳の子どもの数、これまで気仙沼方面に進学した学生の割合も必要でしょう。
経済効果が見込めるなら、経済や産業の復旧の弾みとなると考えるなら、試算も必要でしょう。
漠然と経済の復旧、観光客を呼び込むために必要なんですと唱えていただけでは前に進めません。

JRさんも営利企業ですから、夢や期待だけでは動いてくれません。
他の方法より利用が見込める、赤字にならない、復旧工事に何億何年かけてもメリットがあるという話でないと。

もちろん、なぜ復旧してほしいのか、不要だと思う人はなぜか、それぞれの理由をしっかり話し合ってほしいなと思います。

そもそも、JR気仙沼線の復旧、第三セクター、町営のバス、仙台からではなくくりこま高原駅からの足を作るではなく、気仙沼線の復旧をJRさんにお願いする一択なのはどうしてなんでしょう。
経済効果が見込めるんだから私鉄を作ってでも、どこかから予算を引っ張ってくるからお願い、という話ではないのですよね。
どちらかといえば地域のためにたとえ赤字でも鉄道が必要だから作ってくれ、ではないでしょうか。
違ったら申し訳ないですが。

何より、レールを撤去してBRT専用道路を作った後でそういう要望が出ても、JRさんも「そんなぁ」だと思うのですよ・・・・

気仙沼線が復活したらいいなと、私だって思います。
私はどんなに不便でも利用せざるを得ないですから。
三鉄や女川のニュースを聞くたびにうらやましく思います。

でも、気仙沼線が復活したら何もかもうまくいく、経済が良くなると勘違いしている場合ではないでしょうし、それ以外にやるべきことがあるならそちらを優先していただきたいですし、JR気仙沼線でなくて良いので便利で安全な公共交通機関が継続して、利用されてほしいのです。
自分もいくらかでもラクに帰省したいんです。

まして、気仙沼線の復旧に賛成か反対かで諍いが起きたり、誰かを糾弾する材料になったり、議論する場を利用する人がいたりは避けたいですね。

人事のように達観したような言い方に思えるかもしれませんが、「被災してがんばってる人達の夢だから」、それだけで動かすには大きすぎる話だと思います。
元気になってほしくて、笑顔になってほしくて子どもたちにクリスマスプレゼントをするとか、花火を上げるのとかとは、規模が違い過ぎて。

最後に、ニュース記事ですのでいずれ削除されてしまうかと思いますが、気仙沼市長の会見で気仙沼線の鉄道での復旧を断念し、現行のBRT(バス高速輸送システム)による代替輸送の継続を受け入れると表明されたという記事へのリンクを貼っておきます。
「大船渡線、東北新幹線を併用した場合の割引制度の導入」というのがどのぐらいのものなのか、いつまでなのか。
「BRTの運行頻度の確保」とは、現状維持なのか増便なのか。
気になります。
最後の、小野寺さんの「まちとまちを鉄道がつなぐ安心感」というのも、ものすごく分かるのです。

☆JR気仙沼線 気仙沼市、鉄路復旧を断念(産経ニュース・2016.3.19 )
http://www.sankei.com/region/news/160319/rgn1603190002-n1.html

スポンサーサイト

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。